Child-Pugh分類(チャイルドピュー)とは。肝障害度を表す指標

闘病日記、病気のこと

肝臓病が悪化すると、やがて肝硬変になっていきます。

そこで肝臓機能障害の重症度を表す基準として、Child-Pugh分類(チャイルドピュー)という言葉が出てきます。

この基準は、さまざまな事に採用される基準で闘病をする上で非常に重要になります。

このページを書いている自分は、原発性硬化性胆管炎(PSC)を10年前に発症して肝移植を受けて助かった 30代男性です。

Child-Pugh分類(チャイルド・ピュー)とは

肝臓の障害度を表す指標です。

肝予備能の評価に用いられ、肝硬変・肝細胞がん患者の治療方針を決める重要な要素になります。

肝予備能とは

再生能力の高い肝臓に残された機能がどの程度(余力)かを表すものです。正常な肝臓は70%程度を切除しても元の大きさまで戻るといわれています。

参考情報

肝細胞がん 大阪赤十字病院

評価法の種類

肝予備能の評価はいくつかあります。

  • Child-Pugh分類(チャイルド–ピュー)
  • 肝障害度分類
  • MELDスコア(短期予後予測)

日本では国際的な重症度分類である「Child-Pugh分類」に加えて、「肝障害度分類」も使われています。

また短期の予後予測には「MELD score」が用いられています。

評価方法

評価には下記の基準が使用されます。採血結果と症状などで点数が決まり、それに応じてグレードが決まり、治療法が決定します。

Child-Pugh分類とは。分類表
Child-Pugh分類(チャイルド–ピュー)
参考情報

肝障害度とChild-Pugh分類の違い・使い分け

肝障害度では「脳症」項目がなく「ICG検査」項目があります。肝臓の解毒能力(異物を処理する能力)を調べる検査です。

どちらも肝予備能の評価に使われますが「ICG検査」を行うことで、肝切除を行う場合に肝臓をどこまで切除できるのか安全限界を知ることができ「Child-Pugh分類」に加えて行うことが重要です。

Child-Pugh分類とは。肝障害度との違い、使い分け
肝障害度分類

MELD score(メルドスコア)

肝硬変の重症度の評価など予後予測に用いられる指標。

アメリカの臓器移植ネットワークで、12歳以上の肝移植登録患者の重症度判定や優先順位決定に用いられています。

『Child-Pugh分類』医療助成

病状悪化で、公的な援助と言えば障害者手帳がありますが、その審査基準の1つに『Child-Pugh分類』が入っています。

また障害年金については別基準になります。

  • 身体障害者手帳 厚生労働省HP概要の身体障害者障害程度等級表の解説にあります。

※障害年金の肝疾患についてはこちら、第13節/肝疾患による障害 日本年金機構HP

『Child-Pugh分類』移植

全ての施設とは言えませんが、移植時期の目安に『Child-Pugh分類』と『MELD score』が使われています。

『生体肝移植』と『脳死肝移植』では、基準が違うと思いますが、主にはこの2つの基準が採用されていると思います。

参考情報

生体肝移植
⇒各病院によって基準が違うと思いますので各病院のHPを参照ください。

脳死肝移植
肝臓移植希望者/選択基準 日本臓器移植ネットワーク

注意点

病状と採血データが必ずしも一致するとは限らないので、数値が悪くないまま病状が悪化する事もあると思います。また、数値は日によっても多少の変動はありますし、体調にも左右される可能性があるのでタイミング次第でも変わってしまうと思います。

とある大学病院の先生に、原発性硬化性胆管炎(PSC)患者の場合採血データがうまく反映出来ない事が多いと言われた事がありました。

さいごに

肝臓病といっても病気によって、様々だと思いますので一つの基準で決められてしまうのは、もどかしい気もするのが正直なところです。

この「Child-Pugh分類」は肝臓病にとっては非常に重要ですので、ご自身でも把握されることをおすすめします。

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